木津川 計
きづがわ けい
1935年生まれ。大阪市立大学文学部卒業。‘68年に自ら創刊し、編集長を務めた雑誌『上方芸能』は、能・狂言・歌舞伎・文楽・舞踊から落語・漫才にいたるまで、京阪神の芸能や大阪文化を幅広く紹介、論評する専門誌として40年の歴史を持つ。
‘86年 立命館大学教授に就任、06年定年退職。他に民放連盟賞中央審査委員長(04、05年度エンターテインメント部門)、文化庁芸術祭賞選考委員、文化庁国際芸術交流支援事業審査委員会副主査、芸術選奨文部科学大臣賞選考委員会主査ほかを歴任。現在は、『上方芸能』発行人、和歌山大学客員教授、兵庫県川西市生涯学習短期大学学長などを務める。NHKラジオ(関西エリア)で「ラジオエッセイ」を毎週1回レギュラーで担当して28年目、“木津川節”といわれる大阪弁のやわらかい語りにファンも多い。また、昨年から「木津川計の一人語り劇場」を旗揚げ、新国劇の名作「瞼の母」「一本刀土俵入」や新派の名作「婦系図」「滝の白糸」などを各地で口演して好評。著書も多く『人間と文化』(岩波書店)、『〈趣味〉の社会学』(日本経済新聞社)、『上方の笑い』(講談社現代新書)、『上方芸能と文化』(NHKライブラリー)ほか。京都市芸術功労賞、京都新聞文化賞、第46回菊池寛賞(‘98年12月)などを受賞。