26 Mar

 3月11日付京都新聞に、府立与謝の海病院の脳神経外科が4月以降休診する予定との記事が出た。

 

 

 3月末で唯一の勤務医が退職してしまい、後任がまだ見つかっていないようなのである。ついに最後の一人も去ってしまうことになった。退職の理由は定かではないが、脳神経外科の一人体制が担当医に相当な負担であろうことは、素人にも想像に難くない。もう4月は目前である。休診となると丹後地域では脳神経外科を受診できる病院はなくなってしまう。
 
救急診療については京都市の消防ヘリを使い京都市内や豊岡・舞鶴に搬送するとのことだが、これは今までもなされていた対応であり、いかに早く治療を開始かが重要となる脳卒中の場合、市内→北部→市内で1時間かかる消防ヘリ搬送だけでは、延命率や予後に影響がありそうで不安がぬぐい去れない。
 
府の医療課は、「休診した場合でも、継続して医師確保に当たり、見つかり次第再開したい」と話しているとのことで、後任が見つかることを願ってやまないが、再開できたところでまた一人体制では、早晩休診に追い込まれてしまうのではないだろうか。
 
与謝の海病院の病院報を読む機会があり、研修医の「研修を終えて」という文章を読むと、指導医の技術も高く、実践的な研修ができるとのことで、みなここでの研修に満足していた。京都府は府北部での臨床研修推進に予算をつけていたと思うが、かつての舞鶴市民病院のように、多くの医師がここで育ち、定着してもらえれば、それがベストなのであろう。しかし、結局医師が去ってしまったということは、それだけに期待すること自体が誤りであろうし、そもそも医師が足りないということもある。しかしながら、このような喫緊の状況に至っては、知恵を絞って何とか医師を確保できるよう、府に頑張ってもらうしかない。
 
ドクターヘリ構想も、着々と進んでいるようである。府は2009年度予算に導入準備費用として500万円を計上しており、12日には検討会が開かれ、6月をめどに京都・兵庫・鳥取の三府県で運航要領案を策定するとある(京都新聞3月13日)。
 
ドクターヘリ運航は来年春の開始を目指してのものだが、いずれにしても、府北部の脳卒中医療体制の改善に向けて、できることをしていかなければならない。