
しあわせに生きるための社会保障制度
社会保障は、この国に生きるすべての人の生まれながらの権利。それはまったく義務を必要としません。義務を負うのは国。
政府と政治のいちばんの仕事は、これらすべての人々の、いのちと暮らしを支えることです。

困っている人を助けるのは政治の責任
他に何も頼るものがないという人への社会援助(公的扶助)は、税金や保険料が払えなくても、必要によって国や市町村の公的責任でおこなうべきです。

ゆりかごから墓場まで安心して暮らせる制度を作ってほしい
すべての人が健康で文化的な最低限度の生活を営めるように、まさかのときに備える安心の医療保険、失業保険、年金保険、労災保険、そして介護保険などを。

お金のない人、社会的弱者にむりな負担をさせないで
高齢・障がいなどの社会的弱者の生活を支える制度。社会福祉の原則は「無差別平等」、だから当然、全額公費で賄うべきです。

お金がない。でもどうしても必要な時には...
たとえば児童手当。子どものいる家庭の生活水準が下がらないように支えます。未来を担う子どもたちの発達をまもるため、税金や保険料が払えなくても受けられる現金給付が必要です。

住まいは人権。国や市町村が責任を
野宿者が、健康で文化的な生活を営めるはずはありません。日本では「持ち家政策」が中心でしたが、公営住宅の提供、居住環境の整備などは公的責任ですすめるべきです。

どの子ものびのび健やかに 虐待許しません
虐待は、人間の尊厳を否定し、脅かし、健康で文化的な生活や発達そのものを阻害します。子どもや高齢者・障がい者に対する虐待防止の施策は、社会保障制度の重要な内容です。

病気にならない環境と健康づくりのために
生活・労働環境、労働条件の改善や健診など、健康な人も対象にした「保健事業」は行政施策であるべきです。健康を個人責任にしてはなりせん。